AlphabetとMicrosoft:AIがクラウドを加速、投資も拡大
10月28日、Google Cloudの売上高が前年比2倍(+103%、307億ドル)になり、Azureは48%増加した。一方、Alphabetは四半期に514億ドルを投資し、Microsoftは394億ドルを投資した。

AlphabetとMicrosoftは、同じ10月28日の夜に、9月30日締めの四半期決算を発表した。両社は異なる数字で同じことを語っている。AI向け計算需要がクラウド事業を急成長させているが、その対価として、投資額は1年で2倍以上に膨らんでいる。
Google Cloudが2倍、Alphabetは借入と増資
Alphabetの売上高は1276億ドル(+25%)に達した。驚きはクラウドから来た。Google Cloudは307億ドル(+103%)に達し、前年同期の152億ドルから大きく伸び、営業利益はほぼ3倍の111億ドル(前年36億ドル)となった。発表では、企業向けのインフラとAIソリューション、そしてGoogleの自社製チップTPUの販売が成長に「大きく貢献した」とされている。
利用状況について、Sundar Pichaiは手法の詳細を示さず、Geminiアプリが10億ユーザーに到達したと述べ、GoogleのモデルAPIが1分間に約320億トークンを処理しているとし、前年の4倍以上だとした。
裏側はキャッシュフロー表に現れている。Alphabetは四半期に514億ドルを固定資産に投じ、前年同期の240億ドルから大幅増となった。営業活動によるキャッシュは423億ドルだったため、フリーキャッシュフローは約90億ドルのマイナスとなった。Alphabetは今四半期に自社株買いを一切行わず(前年同期は115億ドル)、普通株式で124億ドル、負債で290億ドルを調達した。純利益は262億ドルに減少し、保有株式に関する87億ドルの損失が響いた。
Azure +48%、受注残高6770億ドル
Microsoftでは、売上高が923億ドル(+19%)に達した。Microsoft Cloudは639億ドル(+30%)、Azureは332億ドル(+48%)で、前年同期の224億ドルから伸びた。商業受注残高、つまり契約済みだが未請求の金額は6770億ドル(+73%)に急増した。新セグメント「Agents and Infra」は768億ドル(+25%)を計上し、Windows OEMとデバイスは22%減となった。
投資はGoogleと同じ曲線を描いている。四半期の有形固定資産購入額は394億ドルで、前年同期の194億ドルから増加した。
見通しが語るもの
アナリスト向けカンファレンスで、AlphabetのAnat Ashkenazi CFOは、2026年の投資見通しを1950億〜2050億ドルに据え置き、2027年は「大幅に」増加すると発表したが、数字は示さず、次四半期に詳細を発表するとした。また、Google Cloudは計算能力が不足しており、9月末からサードパーティの計算能力のレンタルを開始したと述べ、短期的にマージンに影響が出るとした。AlphabetもMicrosoftも、クラウド成長におけるAIの正確な割合は公表していない。
編集部の見方
この決算は、業界を悩ませている問いに部分的に答えるものだ。AIはすでに収益を生んでいるのか。クラウドについては、そうだ、しかも速い。1年で2倍になったGoogle Cloudと、+48%のAzureは、企業が計算とモデルに支払っていることを示している。だが、支出も同じペースで増えている。Alphabetは今やデータセンターを、キャッシュだけでなく負債と株式発行で部分的に賄っており、自社株買いを停止した。長年高収益だったグループにとって、これは明確な変化だ。Microsoftの6770億ドルの受注残高は、今後数年の見通しを与える。そしてAlphabetがサードパーティの計算能力を借りるほど能力不足を認めたことは、こうした記録的な支出にもかかわらず、計算能力の供給がまだ需要に追いついていないことを裏付けている。
出典
- Alphabet — 2026年第3四半期決算発表(Exhibit 99.1、SEC) 一次情報
- Google — 2026年第3四半期決算カンファレンスにおけるSundar Pichaiの発言 一次情報
- Microsoft — 2027年度第1四半期決算発表 一次情報
- Microsoft — 決算発表(Exhibit 99.1、SEC) 一次情報
- The Motley Fool — Alphabetアナリスト向け決算カンファレンスの書き起こし 二次情報 — 第三者による書き起こし。投資見通しのみに使用。
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