OpenAIが「ChatGPT Images 2.6」を公開:アニメーションGIF、参照画像、さらに2つのAPIモデル「Sunburst」と「Flare」を投入
OpenAIは11月4日から5日にかけての夜、アニメーションGIFの生成や繰り返し使える参照画像の保存に対応した「ChatGPT Images 2.6」を発表した。開発者向けには2つの新モデル「GPT-Image-2.6 Sunburst」と「Flare」を提供し、GIFおよびSVG出力、注釈付き編集、そして「複雑さ」の調整機能を追加した。

OpenAIは11月4日から5日にかけての夜、画像生成モデルのアップデートとなるChatGPT Images 2.6を発表した。一般ユーザー向けには、アニメーションGIFの作成と、一度登録すれば繰り返し利用できる参照画像の保存という2つの明確な新機能がもたらされる。また開発者向けには、画像APIでGIFとSVGの出力を可能にする2つの新モデル、GPT-Image-2.6 SunburstとGPT-Image-2.6 Flareの提供を開始した。
ChatGPTにおける変更点
これまでのChatGPTは静止画の生成のみにとどまっていた。Images 2.6では、プロンプトや元画像からループアニメーションを作成できる。OpenAIの発表によると、生成後に速度を調整したり、1フレームずつ修正したり、そのまま共有したりすることが可能だという。
もうひとつの新機能は、複数回の生成にわたる一貫性の向上を狙ったものだ。ChatGPTは参照画像を保持できるようになり、自身の写真やペット、特定のキャラクターなどを登録しておけば、毎回アップロードし直すことなく新たな画像へ反映できる。これは、一連のビジュアル素材で同一のキャラクターやマスコットの姿を維持する上で、まさに求められていた機能である。
OpenAIによると、Images 2.6はウェブ、デスクトップ、モバイル向けに、全プランのChatGPTおよびCodexですでに利用可能となっている。ただし、プランごとの利用上限は公表されていない。
開発者向けに用意された2つのモデル
APIにおいて、OpenAIは用途に応じて明確に2つのモデルへ分けた。
- Sunburst(緻密な作業向け):複雑な構図や、正確性が求められる修正に適している。
- Flare(高速な試行向け):OpenAIによると、最良の条件下では約6秒で画像を出力できる。
両モデルとも、OpenAIのガイドに記載されている以下の共通機能を備えている。
- アニメーションGIF:生成時のみ対応。フレーム数は2〜64フレーム(デフォルトは9)、表示時間は各フレーム20〜2,000ミリ秒(デフォルトは200ミリ秒)。
- SVG:編集可能なベクターファイル形式。アイコンやイラストなどの用途に適しており、API限定で提供される。
- 注釈付き編集:レイヤー上で変更したい領域を囲み、修正内容を指示する機能。互換性のあるGPT Image 2.5モデルでも利用可能。
- 複雑さ(complexity)の調整:低(low)、中(medium)、高(high)から選択し、モデルが描画前にどれだけ「計画」を立てるかを決める。デフォルトは「高」で、追加料金はかからない。ただしOpenAIは、応答時間が延びたり、意図しない変化が生じたりする可能性があると注意を促している。
仕様シートによると、両モデルの料金体系は共通している。入力テキスト100万トークンあたり5ドル、入力画像100万トークンあたり8ドル、出力画像100万トークンあたり30ドルである。1枚あたりの実質的なコストは消費されるトークン数によって変動するが、仕様シートにその詳細は記載されていない。
GIF生成における安全性
OpenAIが公開したシステムカードによると、安全性の土台はImages 2.5を踏襲しつつ、GIF特有のセーフガードが追加されている。単一の静止画としては問題がなくても、一連のアニメーションになることで不適切な意味や動きが生じるケースがあるためだ。OpenAIも、こうした違反は「依然として検知が難しい」と認めている。意図的に作られた3,077件の悪意あるプロンプトによるテストでは、ブロックされなかった問題のある画像の割合がFlareで1.49%から2.14%へと上昇し、Sunburstではわずかに低下したものの、OpenAIはこの変動を有意な差ではないと判断している。生成画像には従来通り、C2PAメタデータとSynthIDの不可視ウォーターマークが付与される。
未解明の点
- 1枚あたりのコスト:ある開発者はOpenAIのフォーラムで、「low」や「medium」の品質設定でもGPT Image 2.5に比べて大幅に多くのトークンを消費していると指摘している。OpenAIからの回答はない。
- 利用枠(クォータ):ChatGPTの各プランにおけるGIFや参照画像の利用上限は不明である。
- 参照画像の保持期間:保存された画像がどれだけの期間保管されるのか、またどのように削除できるのかについて、今回の資料には記載がない。
編集部の見方
GIFへの対応は些細な進化に見えるかもしれないが、静止画と、はるかに高コストで生成にも時間がかかる動画との間にある空白を埋める実用的な機能だ。マスコットのアニメーションやSNS用のリアクション、本格的な動画制作前の動きのラフ確認などに適している。また、参照画像の保存機能は、画像間で同一キャラクターを維持したいというクリエイターの最も切実な要望に応えるものだ。API側では、SunburstとFlareの棲み分けや複雑さの調整により、速度・精度・費用のトレードオフが明確になった。しかし、トークン消費の実態が不透明である以上、プロダクション環境へ導入する前に自社のプロンプトで実コストを検証する必要がある。加えて、自身の写真をOpenAI側に保持させ続ける点についてはプライバシー上の懸念も残るが、公開された文書ではまだ十分な説明がなされていない。
出典
- OpenAI 公式Xアカウント — Images, upgraded: introducing ChatGPT Images 2.6(2026年11月4日) 一次情報
- OpenAI 開発者フォーラム — ChatGPT Images 2.6、SunburstおよびFlareの発表 一次情報
- OpenAI API — 変更履歴(2026年11月4日) 一次情報
- OpenAI API — モデル仕様:GPT-Image-2.6 Sunburst 一次情報
- OpenAI API — モデル仕様:GPT-Image-2.6 Flare 一次情報
- OpenAI API — 画像生成ガイド(GPT Image 2.6セクション) 一次情報
- OpenAI Deployment Safety Hub — ChatGPT Images 2.6 System Card(2026年11月4日) 一次情報
- OpenAI 公式Xアカウント — ChatGPT、CodexおよびAPIでのImages 2.6の提供状況(2026年11月4日) 一次情報
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